外反母趾がいはんぼし

特徴的な症状は足の母指の先が人差し指のほうに「くの字」に曲がり、つけ根の関節の内側の突き出したところが痛みます。その突出部が靴に当たって炎症を起こして、症状が進行すると靴を履いていなくても痛むようになります。

外反母趾の一番の原因は靴を履くことで、幅の狭いつま先が細くなった靴を履くと母指のつけ根から先が圧迫されて変形します。ヒールの高い靴はつけ根にかかる力が増えてさらに変形を強くします。

健常な足には縦のアーチだけでなく横のアーチがあります。外反母趾ではこれらのアーチが崩れて扁平足になると、中ほどにある母指の中足骨が扇状に内側に開き、それから先の指は逆に靴で外側に圧迫されておこります。
変形は見た目に明らかで、痛みの程度が問題になり、母指の飛び出しを指で押すと痛む、靴を履いたときに痛む、靴を脱いでも痛むなどに分けられます。

うおの目( 鶏眼けいがん

特に足の指の関節部に生じることが多く、皮膚が肥厚して硬くなり中央に“鶏の眼”のような芯があり、靴の圧迫により強い痛みが生じます。 下に潰瘍を形成する場合があり、細菌感染を起こして重症化することもあります。 また、胼胝が合併していることもあります。

たこ( 胼胝べんち

魚の目と同様、手足の特定の部位に圧が反復性に加わることにより生じる角質の肥厚のことをいいます。魚の目と違い芯の部分がありません。繰り返される刺激が原因であるため、靴や足の変形、歩き方の異常などの原因を除去しない限り再発を繰り返します。

巻き爪(陥入爪かんにゅうそう

爪のまわりが腫れて赤くて痛いときは、陥入爪による場合があります。ちなみに通常の巻き爪は痛みはありません。
陥入爪の原因は深爪をしてしまい、爪が周囲の皮膚に食い込むことだと考えられています。稀に深爪をしなくても自然に割れてしまって結果として深爪になり陥入爪を発症する場合もあるようです。

扁平足へんぺいそく

扁平足とは、足の裏にある土踏まずが潰れ、足裏が平らになった状態です。正常な足はアーチ状の土踏まずができるはずが、それがありません。
土踏まずは大人になるにつれて徐々に高くなるため、乳幼児の頃は誰でも扁平足です。大人になってからの扁平足は、年齢による腱の変性や体重の負荷によることなどの原因が考えられます。かかとの骨が内側に傾いているので足にうまく体重をかけることができず、体が安定しません。
扁平足自体は病気とは言えませんが、痛みを伴う場合は治療が必要です。
また、重症化すると外反母趾などを引き起こす可能性もあります。