骨粗こつそしょう症

骨粗鬆症は、骨がもろくて骨折しやすい状態になる病気です。骨粗しょう症がある人が転倒したときには骨折が起こりやすくなります。骨粗しょう症の原因はホルモンのバランスの崩れやカルシウムの低下、ビタミンDの低下など多様です。骨折を起こす前に骨の強度を高くすることが重要なので、検査を受けて適切に治療しなければいけません。

お年寄りの骨折( 四大骨折部位よんだいこっせつぶい

お年寄りの骨折に多い箇所に、四大骨折部位と言われる部位があります。

① 大腿骨近位部だいたいこつきんいぶ骨折
太ももの付け根の骨折で、転倒によって起こります。歩けなくなるため、寝たきりになってしまう方もいます。

② 脊椎圧迫せきついあっぱく骨折
背骨の骨折です。尻もちをつくことで起こることが多いです。骨粗鬆症こつそしょうしょうの方は、普段の生活動作の中でも起こることがあります。

③ 上腕骨近位部<>じょうわんこつきんいぶ骨折
腕の付け根の骨折です。転んだりして肩・肘や手をついた時によく起こります。

④ 橈骨遠位端とうこつえんいたん骨折
手首の付け根の骨折です。転んで手をついた時によく起こります。

変形性腰椎症へんけいせいようついしょう

変形性腰椎症は、主に加齢により生じる椎間板や腰椎に起こる病気です。
腰椎の内部には、脊柱管が形成されていて、神経の幹である脊髄はこの脊柱管を通ります。
変形性腰椎症になると、腰椎や椎間板が変化し、骨棘の形成を呈します。この結果、脊柱管に存在する神経が圧迫されることがあります。
変形性腰椎症が進行すると、腰痛や足のしびれや痛み、排尿障害などの神経症状を呈することがあります。
腰部脊柱管狭窄症といった病気の原因となります。

変形性膝関節症へんけいせいひざかんせつしょう

関節の軟骨がすり減って、関節が炎症を起こした状態のことです。痛みや腫れ、違和感、水が溜まるといった症状が現れ、加齢や関節の酷使、体重の負荷、怪我などその原因はさまざまです。レントゲン検査や血液検査などによって診断が行われます。
「軟骨のすり減り」の悪化を止めるためには、ひざへの負荷を減らす必要があります。
病院ではひざへ負荷をかけずに筋肉をつけるための運動法の指導や、体重を減らすように治療をします。